PROJECT
『ビオレ』ブランドが持つ世界観は維持しつつ、海外の消費者ニーズ、生活スタイルに合わせて、製品ごとにデザインを差別化。役割を明確にすることで、消費者が選びやすいブランド、消費者に寄り添うブランドへと進化させました。
花王は東南アジアでBioréブランドのボディーソープを販売しています。日本国内では「ビオレu」の名で、ファミリーをターゲットに、東南アジアでは「パーソナル・ボディケア」というポジショニングで展開しています。製品ラインナップも充実しており、「ビューティ(パーソナル)」「ハイジーン(ファミリー)」と大きく2つのカテゴリーがあります。東南アジアでは「可愛い我が子をばい菌や病気から守りたい」というインサイトから、殺菌=ファミリー向けという連想があるため、殺菌成分の入った製品は「ハイジーン」というカテゴリーを確立。今回のリニューアルの課題は、Bioreブランドの持つ「肌へのやさしさ」コンセプトは維持し、店頭での統一感を持たせながらも、「ビューティ(パーソナル)」と「ハイジーン(ファミリー)」の2つのカテゴリーの差を明快に表現することでした。
Bioreロゴを同位置に配し、パッケージを上下に二分する共通のレイアウトにより統一感を出し、店頭で群になった際のBioreブランドとしての存在感を高めています。
そのうえで、「ビューティ(パーソナル)」は心地よい使用シーンを想起させる女性の写真を用い、より美しさを求める女性に向けた商品としての顔つきに。また「ハイジーン(ファミリー)」は中央にグリーンの十字マークをあしらい、よりメディカルで機能的に表現しました。親子あるいは、姉妹の写真を用い、ファミリーユースを想起させています。
素材アイコンやアイテムカラーにより、各商品の識別性を高め、数多い製品ラインナップの中から、消費者が必要なアイテムを選びやすいデザインとしています。